「エシカルジュエリー」と聞いて、まず何を思い浮かべるでしょうか?
「エシカル」とは、「倫理的・人道的に正しい」という意味を持っており、エシカルジュエリーは「人や環境に配慮したジュエリー」と説明ができます。
しかし「人や環境に配慮したジュエリー」と一口に言っても、具体的にはどんなジュエリーを指すのでしょうか?
「エシカル」には、エコ、サステナブル、フェアトレード、女性支援、途上国支援といった様々なワードが包括されています。そのためその定義は、実は各人・各ブランドで異なるのです。
現在日本に存在するエシカルジュエリーブランドは、大きく3つに分けられます。
1、原産国が特定可能な天然石を使用している
宝石のほとんどが原産国まで遡れずブラックボックス化している現状に問題意識を持ち、それを解決するため原産国が分かる石を使用している。地金についても、南米で公平に採掘されたフェアマインゴールドを始めとした背景の分かる素材を使用している。また、鉱山労働者や職人などジュエリー製作すべてにかかわる人々の人権が守られていることを保証し、労働者や現地コミュニティが利益と恩恵を受けられるよう配慮している。
2、ラボグロウンダイヤ、モアサナイトを使用している
ラボグロウンダイヤやモアサナイトといった人工石を使用し、天然ダイヤを採掘する際に起こり得る環境汚染や鉱山労働者の人権侵害に関与していないことを保証している。
3、「外し石」やリサイクル素材を使用している
使われなくなった中古品のジュエリーから石を外し、新しいデザインのジュエリーに生まれ変わらせる、いわゆる「アップサイクル」を行っている。新たに採掘された宝石や金属を使わないため、鉱物採掘者の人権侵害に加担せず、環境にも優しいことを保証している。
1~3は同じエシカルジュエリーブランドとして括られてはいるものの、アプローチしている問題が全く異なります。
1が発展途上国の人々のエンパワーメントなど、人々の暮らしや人権に重きを置いているのに比べ、2、3は環境配慮の側面に重きを置いています。もちろん複数にまたがっているブランドあれば、この3つ以外の切り口からエシカルを達成しようとしているブランドもあります(売り上げの一部を非営利団体に寄付している、等)。
ジュエリーワンダーラストは、1番の「原産国が特定可能な天然石を使用している」と、3番の「外し石」やリサイクル素材を使用している」が当てはまります。
「エシカル消費」という言葉があるように、エシカルであるというのは新たな付加価値です。だからこそ、それを悪用する企業やブランドが出てきたり、悪用とまではいかずとも「これを満たしているんだからエシカルと言っても良いだろう」と、その企業やブランドの塩梅で「エシカルブランド」を名乗ることも出来てしまいます。
特にジュエリーは高額です。「エシカルであること」に惹かれて購入する場合は、その企業やブランドのHPやSNSをチェックし、そのブランドのいうエシカル基準が果たして自分の考えているエシカル基準と合致しているのか、ぜひ確認することをお勧めいたします。
ジュエリーワンダーラストの具体的なエシカル基準は、こちらでご覧いただけます。