コレクション: Kakkomi
消えゆく技術によって生まれる、唯一無二の透明感。
原石を宝石へと加工する際、大きな原石を加工しやすいように「小割り」にする作業があります。日本の宝飾業の中心地である山梨県・甲府市では、その作業を機械ではなく、職人が手作業でノミなどを使って削っていく「かっこみ」という方法で行ってきました。
通常の宝石はこの後、さらにファセット(面)をつける作業を経て、キラキラ輝く裸石(ルース)になるのですが、あえて荒々しい「かっこみ」のまま、ジュエリーに仕立てました。
伝統的に行われてきた「かっこみ」も、現在は職人がめっきり減ってしまいました。そんな職人技によって生まれる、氷のようにザクザクとした透明感をお届けします。