人権侵害なく採掘された宝石について

「鉱山労働者を搾取せず採掘された宝石があればいいのに…」、そんな思いから出発したのがジュエリーワンダーラストです。

 

それ故、「人権侵害なく採掘された宝石」を使うことは、ジュエリーワンダーラストの存在意義と言っても過言ではありません。

 

発展途上国に集中している宝石採掘の現場では、労働者に対する暴力や搾取が起こっています。採掘場では他にも、地滑りや滑落、崩落といった事故とも隣り合わせです。

 

鉱山労働者の中でも最も脆弱な存在と言えるのが、小規模鉱山労働者と呼ばれる、非正規で採掘をする労働者です。小規模鉱山労働者は、世界の鉱山労働者のうち90%を占めると言われており、うち約30%が女性です*。子どもも含まれています。

そうした労働者たちは装備らしい装備も身に付けず、安全対策もされていない環境で、危険を冒しながら鉱物を採掘します。採掘が危険だと分かっていても、大抵は貧困や高い失業率ゆえに、採掘の仕事を選ぶのです。

*Artisanal miners: A hidden but critical force in the global economy | Pact (pactworld.org)

 

さらに問題なのは、そうして命をかけて採掘した鉱物でも、買い叩かれ、わずかな対価で仲買人に売らざるを得ないという現状です。

宝石という価値の高いものを採掘しながら、鉱山労働者が得られる対価は、それからは想像できないほど低いものです。暴力や事故の危険に晒されながら一生懸命働いても、生活は一向によくなりません。

ジュエリーワンダーラストでは、そうした鉱山労働者の搾取にNOを突きつけ、人権侵害なく採掘された石を世界中から集めています。

 

その代表的な例が、私たちの用いるアクアマリンとダイヤモンドです。

 

ジンバブエのアクアマリン

私たちのアクアマリンは、世界初の女性鉱山労山労働者のみからなるサステナブルな鉱山からやってきます。

 

アフリカ大陸の南部に位置するジンバブエ。首都のハラレからさらに車で北西に2時間行くと、件の鉱山が位置するカロイ地域に到着します。

 

そこで働くのは女性たち。その多くはシングルマザーで、自分と子どもの生活を支えるため、責任と誇りをもって採掘の仕事にあたっています。

 

なぜ女性を積極的に鉱山労働者として採用する必要があるのでしょうか?それは、鉱業が基本的に男社会であることが大きく関係しています。

 

鉱山労働者の大多数は男性で、「女性に鉱山労働は無理だ」という固定観念のために女性は雇われにくく、雇われてもハラスメントに遭う危険性が男性より高いという現実があります。この鉱山ではそうした問題に対処するため、女性たちを積極的に採用し、安心安全に鉱山での労働ができるよう適切な環境を提供しているのです。

 

 

また、鉱山が周囲の環境に与える影響についてもコミュニティともよく話し合いながら、採掘は進められています。そうした取り組みが、この鉱山がサステナブルである所以なのです。

 

心癒されると同時に強さを与えてくれる彼女たちのアクアマリンは、身に着ける人間にもポジティブさを分けてくれます。

 

 →ジンバブエのアクアマリンのジュエリーをみる

 

コンゴ民主共和国のダイヤモンド

私たちのダイアヤモンドがやってくるのは、アフリカ大陸のほぼ真ん中に位置するコンゴ民主共和国。

 

鉱物資源に恵まれた国で、ダイヤモンドの生産量は世界第4位(2022年時点)ですが、数多くの鉱山労働者が、適切な装備もないままにダイヤモンドを採掘しています。


ジュエリーワンダーラストでは、コンゴ民主共和国にルーツを持つパートナーを通じて、小規模採掘者から適正な価格でダイヤモンドを仕入れています。採掘者たちにはプレミアム(奨励金)が代金に上乗せして支払われ、そのお金は採掘者が、装備を整えたり子どもの学費に充てたり、生活を改善するために使われます。

 

 

 

私たちのダイヤモンドが他と一線を画す点、それは「そのダイヤモンドがいつどこで採掘されたのが分かる」という点です。採掘のみならず、原石がカットされた場所と日にちまで分かります。エシカルやトレーサビリティ(どこから来たのか追跡できること)を謳うダイヤモンドは数あれど、このレベルで辿ることのできるダイヤモンドは他にはあまりないでしょう。

 

 

ダイヤモンドにはストーリーブックが付属しますので、あなたのダイヤモンドがどんな旅を経てあなたの元までたどり着いたのか、ぜひ確認してみてください。

 

→コンゴ民主共和国のダイヤモンドのジュエリーをみる