Jewellery Wanderlust

ジュエリーが大好きで、世界中から個人輸入している人のブログ。特にアンティークが好き。

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【購入品紹介(アンティーク)】ポイズンリング

 

憧れの品

アンティークジュエリーコレクターならば、いつかは手に入れてみたい憧れの一品があるものですよね。私も色々あります。「今すぐでなくてもいいから、いつか」、「積極的に探しているわけではないけれど、機会があったら」、そう思っているアイテムが私にもいくつかあります。

 

その内のひとつがギミックリングです。

 

ギミックリングとは

ギミックリングとは、「仕掛けのあるリング」ということです。

 

例えばこちら。

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ギミックリングの中でもよくみる「ギメルリング」と呼ばれる指輪です。「ギメル」とは元々ラテン語の「gemellus」、「双子」を意味しています。2つ以上の輪が組み合わさってひとつになるリングのことを意味します。その性質から、古くから婚約指輪として人気がありました。特に上の写真のような、握手する2つの手のモチーフはよく見かけます。中から3本目の輪っかである♡が出てくるのがポイントですね。

 

お次はこちら。

 
 
 
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鍵が隠れているリングです。クールすぎる…!実際に使われていたというのだからロマンが広がります。というか、現代で考えてもかなり合理的ですよね。これなら鍵をうっかりなくすこともないですし、防犯的にもとても良い!

 

リングではありませんが、こちらも。

 
 
 
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たたむと本なのですが、広げるとブレスレットになるのです。「SOUVENIR(思い出)」とあるので、餞別の品だったそう。

 

 

以上に挙げたような、趣向が凝らされたジュエリーを見るのが大好きです。ただ、「あくまでミュージアムでみるもの」みたいな感覚で、手元に置くなんて事はあまり考えていませんでした。

 

しかし!ある夜いつものようにインスタパトロール(新しいアンティークジュエリーを開拓すること)をしていて見つけてしまったのです。理想のポイズンリングを!

 

ポイズンリングとは

ポイズンリングとは、ずばり「一部がコンパートメントになっているリング」のことです。 コンパートメントというのは、ここでは「小さなものを入れるスペース」のことです。つまり、写真を入れたりして楽しむロケットペンダントのように、一部が開いて小さなものを入れられるリングなのです。これも仕掛けなので、ギミックリングの一種と言えると思います。

 

それがなぜ「ポイズン(毒)」なのかといえば、歴史上、その指輪に毒を忍ばせておいて、政敵などを毒殺するのに使われたといわれているから!有名なのはイタリアのボルジア家でしょうか。

 

そんな歴史好きの心をくすぐる曰くつきのリングですが、実際は毒を入れるというよりは、軟膏を入れたり故人の髪の毛を入れていたりという方が一般的だったそうな。

 

なにはともあれ、そんなポイズンリングをこの度手に入れました!こちらです!

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【スペック】

時代:1800年代

地金:18金

購入国:イギリス

 

なんとジョージアン前期、状態も大変綺麗、リング部分の装飾も美しい!!

 

そしてなにより手に入れられるお値段…!あまりに出来た話なので、リプロダクションではないかと疑ってしまいました。しかしセラーは、イギリスに店舗を構えて、30年以上アンティークディーラーをしているエキスパートだったので、色々聞いた上で信用に足ると判断して購入に踏み切りました。

 

そしてコンパートメントはこの通り。

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 封筒の部分だけでなく、腕のところもすべて開きます!これはおそらくモーニングジュエリーとして故人の髪の毛を入れていたのではないかなと予想…もしかしたら本当に毒かもしれませんが!

 

 
 
 
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男性用を思わせる重厚さで、サイズもかなり大きいです。実は大きすぎてどの指にも嵌められません…。しかし、そんなことはこの美しさの前には瑣末な問題なのです。もちろん、箪笥の肥やしなんてことにならないように、他のジュエリー共々日々鑑賞して喜びと幸せをかみしめようと思います…!

 

このリングを見つけた時、ほとんど一目惚れではあったのですが、自分の「欲しいものリスト」が渋滞していたので、一瞬購入をためらいました。しかし、過去の経験上これは長くはもたない(売れてしまう)ということがわかっていて、結局見つけて数時間後には購入に踏み切っていました。たまにいるのですよね、先輩をすっ飛ばしてウェイティングリストの一番先にきてしまう大型ルーキーが…!

 

アンティークなど一点物を収集することが趣味の場合、「いつか欲しいと思っているもの」が、ある日突然自分の手の届きそうなところに現れることがあります。もちろんそれを逃すともう二度と手に入らない、というか場合がほとんどです。しかしその「いつか」というのが、明日なのか3年後なのか30年後なのかは誰にも予想がつきません(そのためにきちんと貯金しておかないといけないのですけどね…!)私の「いつか」が、こんなに早くに訪れるとは思ってもみませんでしたが、アンティークジュエリー収集歴わずか2年目でこんな幸運に巡り会うとは本当にラッキーだなと思います。

 

 

アンティーク寄りか、ジュエリー寄りか


「アンティークジュエリー好き」と言ったときに、「アンティーク」と「ジュエリー」どちらがより好きなのか、で興味のあるものが若干違ってきます。私の場合のスタンスは、あくまでジュエリーが最初で、骨董品が好きなわけではない、といった感じです。アンティークジュエリーは「コレクターズピース」ではなく、あくまで「ジュエリー」としてみています。しかし今回購入したリングに関しては完全に「コレクターズピース」として購入していますね。なにせサイズが大きすぎてつけられないのですから。

 

「コレクターズピース」にハマってしまうといよいよ次の段階な気がします。ジュエリーならば「サイズが合わない」や「買っても使わないかも」という買わない理由ができますが、集める目的のものにはそんなリミッターはないのですから。今から非常に怖いです…。

 

他のアンティークジュエリー好きの皆さんは、どちら派でしょう?いずれアンケートをとってみたいですね。