Jewellery Wanderlust

ジュエリーが大好きで、世界中から個人輸入している人のブログ。特にアンティークが好き。

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秘密結社フリーメイソンのジュエリー

以前こちらの記事で、「The Order of the Eastern Star(東方の星結社)」にまつわるアンティークジュエリーを紹介しました。

jewellery-wanderlust.com

 

今回はいよいよ、かの有名なフリーメイソンにまつわるジュエリーについて書いてみたいと思います。本当はアンティークジュエリーに絞って書こうと思っていたのですが、調べていくうちに、ヴィンテージや現代のジュエリーもたくさん出てきたので、こだわらずに書いてみます。

 

 

フリーメイソンとは

フリーメイソンについては、私が調べ上げるまでもなく情報が出ていますので、Wikipediaをどうぞ。一応端折って書くと、フリーメイソンとは、16世紀後半から17世紀初頭に発足したとされる友愛結社です。イギリスに本部があり全世界に会員をもっており、社会奉仕活動や慈善活動を行っているようです。しかしフリーメイソンを有名にしているのは、『ダ・ヴィンチコード』や『ロスト・シンボル』などの創作物でも出てくるように、「世界を裏で牛耳っている」とか「世界を征服しようと陰謀を企んでいる」などのミステリアスな噂ですよね…。

ja.wikipedia.org

フリーメイソンはベールに包まれたイメージの割には、ネット上の記事や本も色々出版されているので、ご興味のある方は調べてみてください。 

フリーメイソン 秘密結社の社会学(小学館新書)

フリーメイソン 秘密結社の社会学(小学館新書)

 

 

フリーメイソンのジュエリーとは

さて、私はフリーメイソンの陰謀説にはあまり興味はありません。興味があることはただひとつ、そうジュエリーです。フリーメイソンとジュエリー、どんな関係があるんだ?と疑問に思われる方も多いかと思いますが、フリーメイソンのメンバーは、フリーメイソンのメンバーの証として、そのロゴやシンボルをあしらったジュエリーを身につけたりします。また、フリーメイソンは世界最古の友愛結社と言われるだけあり、アンティークジュエリーを物色しているとちょいちょい遭遇します。1900年代には、ジュエリーカタログからオーダーしたりすることが結構あったそうです。

 

そしてそれは昔に限ったことではなく、今でも「マゾニックジュエリーMasonic Jewerly)」と呼ばれて、様々作られているようです。

ご丁寧にフリーメイソンのロッジ(協会)が、ジュエリーについての疑問に答えてくれていました。(出典:MASONIC JEWELRY - Explanation of the symbols and emblems

 

Q1. フリーメイソンのジュエリーを身に着けるのに、なにか資格は必要ですか?

A1. いいえ、ありません。

 

Q2. ロッジ(協会)がジュエリーを支給しているのですか?

A2. いいえ、会員自身が自分の好みや予算に従って選び、購入しています。しかし、いくつかのロッジではそのロッジの会員に対して、ロッジ名や番号を入れたバッジのカスタムオーダーを承っています。

 

Q3. なぜ会員はフリーメイソンのジュエリーを身につけるのですか?

A3.理由は、フリーメイソンの一員であるという同胞意識を楽しむだけではなく、長い歴史を持ち、フリーメイソンが行ってきた素晴らしいチャリティ活動を誇りに思ったりするためです。

 

このQ&Aによると、フリーメイソンのジュエリーをつけるのに資格はいらないそうですから、端的に言うと誰がつけてもいいということですね。

 

ジュエリーに用いられるシンボル

さて、お次はフリーメイソンに登場するモチーフについてです。これがたくさんあるのです。どうやらフリーメイソンの中でも様々な組織があり、さらにフリーメイソンから派生した組織ごとにもシンボルがあるようです。会員ではない私が正しく描写するのが難しいので、ここではとにかく登場するシンボルだけご紹介しようと思います。

本部:スクエアとコンパス

 

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出典:Masonic Lodge of Education

まずはフリーメイソンで最も有名なロゴのこちらです。フリーメイソン本部のロゴと言えます。真ん中のGには複数の意味があると言われており、以下の通りです。

  • God(神)
  • the Great Architect of the Universe(宇宙の創造主)
  • Geometry(幾何学 ※ここでは「最も崇高な科学」という意味でフリーメイソンが創設の土台にもなった)

 

 

さて、ここからはフリーメイソンの付属的な組織のロゴを見ていきたいと思います。

 

Shriners:三日月剣

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出典:Masonic Lodge of Education

Shriners」と呼ばれるロゴです。この「Shriners」というのは、1870年設立のフリーメイソンの組織の一つのようです。シンボルは、アラブ伝統の刀に角のようなモチーフ、そしてその真ん中に人の顔(スフィンクス)、下部には星が見えますね。なんとも不思議なモチーフですが、それぞれに意味があります。

 

  • 三日月剣…友愛を支えるもの、つまり会員
  • …Shrinersと博愛
  • スフィンクス…組織(governing body)
  • …毎年博愛によって救われる、何千という子どもたち

 

独特…。

 

Scottish Rite:双頭の鷲

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出典:Masonic Lodge of Education

お次は「Scottish Rite」と呼ばれる組織です。シンボルは、ワーグナーの行進曲でも有名な「双頭の鷲」です。この組織以外にも、欧米の色々なところで見かけるシンボルですね。

 

The Order of Eastern Star:東方の星

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出典:Masonic Lodge of Education

さて、お次は前にも取り上げた組織「The Order of Eastern Star」です。星のシンボルの意味については、前の記事で説明したことをこちらにも引用しますね。

 

  • 青:従順と自己犠牲(obedience and self-sacrifice)
  • 黄:忠誠と友情(loyalty and friendship)
  • 白:名誉と勇気(honor and courage)
  • 緑:家庭への献身、魂の不滅を信じること(devotion to the home, a belief in the immortality of the soul)
  • 赤:熱烈な愛と信仰(fervent love and faith)

 

Order of the Rainbow for Girls:虹

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出典:Masonic Lodge of Education

お次はガール向け組織「Order of the Rainbow for Girls」のロゴです。12歳から20歳の女の子たちの組織だそうです。虹が可愛い!

 

DeMolay:甲冑と剣

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出典:Masonic Lodge of Education

 

そしてガールズ組織があるということは、ボーイズ組織もあります。「DeMolay」という組織で、こちらは12歳から21歳の男の子たちが所属するそうです。ガールズとの微妙な年齢差は何なのでしょう…。

 

 

 と、ざっくりここまでフリーメイソンに関わる組織と、そのロゴをみてきました。実は調べるとまだあります。本当にきりがないので、この記事ではここまでにしますね。

 

出典:MASONIC SYMBOLISM IN JEWELRY - Global Gemology - Rare Gems & Jewels

MASONIC JEWELRY - Explanation of the symbols and emblems

  

現代のフリーメイソンのジュエリー

さて、それではいよいよ、実際にどのようなジュエリーがあるのか見てみましょう。男性向けのごつい(ちょいださ)ジュエリーが多めに出てくるので、今回はおしゃれにつけられそうなものや、面白いデザインのものをピックアップしたいと思います。

 

まずは王道、「スクエアとコンパス」のロゴをあしらったペンダント。

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出典:Bohemian Trading

シルバーとゴールドのミックス使いで、おしゃれにつけられそうです。

 

お次はこちらのユニークなリング。

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出典:Mu Design Jewerly

シーリングワックスに模様をつけるリング! もはや身につけるよりシーリングとしての役割の方が大きそうですが、もともとマゾニックジュエリーはメンバーであることの証としてつけるものなので、こういう「見る人が見ればわかるメッセージが隠されている」というのはとても良いですね。

 

お次はガール向けの虹!

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出典:MS Jewelers

アンティーク風デザインですが、現代のものです。黒いオニキスに虹のモチーフが映えて、大人っぽく仕上がっています。

 

 

 

アンティークのフリーメイソンのジュエリー

お次は本命、アンティークのマゾニックジュエリーです。

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出典:Bohemian Trading

こちらは1910年代、ヴィクトリア時代のペンダントです。真ん中の「G」がヴィクトリアンのフォントでたまりません。手彫りのクローバーもキュート。

 

こちらのペンダントもかわいいです。

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Atelier De Montplaisir


1914年スウェーデン製だそうです。定番のロゴですが、手書きのようなラフな感じが個性的で他とは違いますね。

 

続いてはこちら。

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出典:MS Jewelers

1920年代に作られた指輪です。この時代よく用いられた合成ルビーに「Shriners」のロゴを彫っています。デザインはごつめですが、明るいピンクにゴールドがかわいい感じもします。

 

さてここからは、上で挙げたジュエリーとは対照的に、まずフリーメイソンとは分からないジュエリーです。

 

まずはこちら。見る人が見ればわかるのかもしれませんが…。

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出典:Tiburg Antiques

1864年英国製のペンダントです。ブルーのエナメルがきれいです。真ん中の「三角に本」というのが、ちょっと普通のジュエリーではないとわかりますよね。

 

お次はこちら!何か分かりますか?

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出典:Nepheles Gold

この一見球体のペンダント、仕掛けがあります。じゃーん!

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出典:Nepheles Gold

 開くと十字架になり、フリーメイソンのサインやシンボルが現れるのです!こうした、「開くと十字架になる」ギミックは、フリーメイソンに限らず、アンティークジュエリーではたまに見られるものです。アンティークジュエリーの魅力の一つに、今ではまず作られない、ギミック(仕掛け)が面白いアイテムがみつかるということがあるので、これについてはまた記事にしたいと思っています。話が脱線してしまいました。

 

そして最後に私のお気に入りを。

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出典:Shakespeare Manor

とってもユニーク!!「馬蹄・フィニアル(尖塔の頂点についた装飾)・三日月」をモチーフとしたリングです。この3つ全て、フリーメイソンのシンボルだそうです。ここまでくると全く分からないですよね!!

 

最後に

フリーメイソンは様々な形で世界各地に存在しているので、シンボルも本当に複数存在しています。ジュエリーのバリエーションも、こうしたシンボルの数の豊富さからきているのですね。今回は最も有名な「スクエアとコンパス」のロゴばかりになってしまいましたが、本当は他のロゴも様々なジュエリーになっているので、ご興味のある方はぜひ検索してみてください。