Jewellery Wanderlust

ジュエリーが大好きで、世界中から個人輸入している人のブログ。特にアンティークが好き。

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ミニマリズムは死んだ。マキシマリスト(maximalist)宣言。

 

ミニマリストとは

ミニマリズムは死んだ。とか書いておきながらすみません。みなさん、ミニマリストはご存知ですよね。「持たない暮らし」を実践する人のことです。最低限の持ち物で丁寧な暮らしをし、物による幸福ではなく精神的に満たされることに重きを置いている人々とも言えますね。

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出典:サンキュ!NEWS

 

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出典:サンキュ!NEWS

パッケージがシンプルで、無駄なく実用的な「無印良品」が支持されているそうです。

 

究極の「ミニマリスト」、あえてホームレスになった男性の話。超かっこいいです。


このダンディーなおじさん、家を持っていません!映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』予告

ホームレス ニューヨークと寝た男(字幕版)

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  • 発売日: 2017/10/04
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さて、そもそも「ジュエリー好き、コレクター」と「ミニマリスト」は水と油、私には縁遠い話です。ということでここからはミニマリストの逆、マキシマリストについてみていきましょう!

 

マキシマリストとは

「好きなモノや大切なモノで囲まれて過ごすことに幸福を感じる人」のこと。

特徴として以下のようなことが挙げられるそうです。こちらから引用しますね。

マキシマリストの特徴

趣味が多い

多趣味であり自分の感性やセンスを尊重して空間に反映させる人が多く、ひとつの趣味のモノに囲まれて暮らしている人もいればいろんな趣味のモノに囲まれて暮らしている人もいます。趣味にかける出費なら惜しまないという人が多いです。

 

部屋を綺麗に保てる

マキシマリストになるとモノが多くなるので部屋の掃除が大変になります。ただし、部屋の掃除をせず不衛生な空間を作り出す人=マキシマリストとは言えません。マキシマリストは好きなモノで囲まれた空間を綺麗に保ちたいので、部屋の掃除を苦には思いません。むしろ維持や管理に労力をかけることには積極的です。

 

好きなモノへの愛が強い

マキシマリストは好きなモノへの愛着が強い人です。愛着が強いので簡単に捨てたりモノを無造作に扱うことはしません。

ただ、本当に必要のないものと好きなものは0か100。選別したり要らないものを見極めたりする力はあります。ミニマリストと違うのは選別の基準が少し甘いか、好きなモノが多すぎるということだけでしょう。

 

「部屋を綺麗に保てる」は一旦置いておくとして、私はまさに自分のことだなと思います。マキシマリストはどんな家に住んでいるのでしょうか

インテリアの特徴

  • 重ねる
  • 花柄やアニマル柄など柄物
  • 豊かで派手なカラー
  • ユニークで目立つ置物
  • 質感や色のミックス
  • 大量の本や置物、アートなど
  • クラシック、折衷主義、ボホなど異なるスタイルのミックス

What is Maximalism?より)

 

言葉で言ってもよく分からないですよね。こんな感じです↓

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出典:Wall Street Journal

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Photo by Pieter Estersohn

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Photo by N. Johnson, B. Ambridge, J. Thornton

まさに理想の部屋!私は仕事柄引っ越しが多く、自分の家を持っていないのでインテリアに凝るのはまだまだ先になりそうですが、選び抜いた自分のお気に入りのものをコレクションして、それに囲まれて暮らすというのは夢のひとつです!私の家の壁紙は白には絶対にしないと心に決めています。笑

 

マキシマリストの大先輩たち

アイリス・アプフェル(Iris Apfel)

マキシマリストの大先輩というべき人に、アイリス・アプフェル(Iris Apfel)という方がいます。

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出典:Jeweish Women's Archive

丸い黒太フレームのめがねがトレードマークの、御年99歳(!)のファッションアイコンです。 彼女のインスタは必見です↓

https://www.instagram.com/iris.apfel/

 

彼女のインスタのプロフィール欄にある、

「More is more & less is a bore.(多ければ多いほど良い&少ないのは退屈)」

という言葉は、マキシマリスト精神を端的に表していますよね。

 

彼女の映画もあります。ミニマリストが見たら卒倒してしまうかもしれない。笑


3/5公開『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』予告編

 

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(字幕版)

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  • 発売日: 2016/09/21
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ダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)

そしてもう一人、こちらはすでに亡くなった方ですが、ダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)という方がいます。『ハーパース・バザー』や『VOGUE』の編集長でした。今で言うアナ・ウィンターのようなカリスマですね(もちろん彼女が先ですが)。彼女は人の個性を大切にして、様々なタレントを発掘した人でした。彼女自身も独自のスタイルを持っていて、言わずもがなセンス抜群です。とても派手な赤い部屋に住んでいたことでも有名なのですが、それが以下の写真です。真っ赤にハイセンスに飾られた部屋だということが分かります。

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出典:Harper's Bazaar

 

こちらも映画になっていますのでぜひ。 


映画『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』予告編

 

ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ(字幕版)
 

 

ミニマリズムは死んだのか

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出典:fastcodesign.com

今回のタイトルの「ミニマリズムは死んだ」はこれらの記事から拝借しました。

Minimalism Is Dead. Hello, Maximalism

Minimalism is dead. Meet maximalism. - Vox

 

これらに書いてあることを元に、以下書きますね。

 

ここ10年以上世の中のトレンドは、Apple製品に代表されるような「ミニマル」、「シンプル」、「機能的」など、無駄を削ぎ落としたデザインでした。それは2007年のリーマンショック以降、世界中で続いた経済不況を背景としていて、「ラグジュアリー」、「リッチ」といった要素は、当時の世相と合わずに息をひそめてきました

しかし毎年4月にミラノで行われるデザインウィークで、2017年にトレンドとして台頭してきたのは、30年代のアールデコから70年代の折衷主義(エクレクティシズム)で、過去10年のトレンドであったミニマリズムとは一線を画すものでした。ラグジュアリーな素材とテクスチャー、野心的なシルエット、重ねたデザインなど、そのどれもが視覚的に魅力的で、感情に訴えかけてくるようなものでした。その背景には、徐々に上向きになってきた景気があります。景気がよくなればなるほど、人々はより野性的でクレイジーなものを受け入れるようになると言います。日本のバブル時代が良い例ですね。

 

景気が悪いと人はデザインについても守りに入り、景気が上向くとより冒険するようになるため、トレンドもより派手で、明るいものへとシフトしていきます

 

しかし2020年はコロナの年でした。経済的な不安を抱えた年でしたが、それでもマキシマリズムがトレンドなのでしょうか。答えは、分かりません。賛否両論です。

 

例えばこちらでは、「ロックダウンや自主隔離などによる孤独からの逃避行として、そして暗い気持ちを明るくするための光として、マキシマリズムは引き続きトレンドである」という結論です。

一方こちらでは、ミニマリズムに再び戻ると言っています。ただし、以前のミニマリズムとは異なり、「warm minimalism(暖かみのあるミニマリズム)」になると言っています。コロナが始まってから、人々は生活に必要なものを優先するようになりました。そして家でいかに快適に過ごすかに関心が向けられました。それゆえ家の中に飾りを増やすのではなく、既存の家具をより良いものにして快適な空間を演出することがトレンドになります。もののないスペースながらも、例えば布類は暖かみのある色合いであったり、落ち着けるようなものになるという意味です。

 

一見相反する意見のようにも思えますが、両方の意見にひとつ共通していることは、「人はより快適さや、自分の気分が良くなること(comfort, feeling good)を求めるようになるだろう」ということです。前者(マキシマリズム)は、身の回りに自分の好きなものを増やしたり、派手で明るいデザインにすることで気分をあげる、後者(ミニマリズム)は落ち着いたスペースで気持ちよく過ごせるようにする、と手段は違えど目的は同じです。 

 

最後に

なんだか最後は学術的な話になってしまいましたが、日常生活でデザインのトレンドや世相を意識して自分の部屋のインテリアやデザインを考える人は、業界人以外ではあまりいませんよね。「必要に迫られて」とか、「自分が好きだから」といった理由で大体の人は、自分の部屋の感じを決めていくと思います。ですので、デザイン業界のトレンドがどうであれ、私はミニマリストは今年もミニマリストだし、マキシマリストは今年もマキシマリストだと思います。そして大半の人はこの中間で、こうした言葉に当てはめられることはないまま生活することでしょう。

 

今回の記事はもちろん、「ミニマリズムなんてださいよ、時代はマキシマリズムだ!」と主張するためのものではありません。ただ、自分のライフスタイルと好みを考えて、私はどう考えてもマキシマリストにならざるを得ないので、そのことについて書きたかっただけです。

 

「ものより思い出」ということをよく言いますが、私にとっては「ものこそ思い出」です。人の記憶なんて大して長続きしないものです。しかしお気に入りのものが手元にあれば、それを買ったときの思い出や、その時一緒に過ごした人のことなどを見る度に思い出すことができます。また、その「もの」と一緒に長く時間を過ごしていけば、それだけその「もの」にまつわる記憶が増えていきます。そうして人生の相棒のように、色々な思い出や感情を共有することが出来る「もの」というのは、私にとってはかけがえのないものです。そして、それを他の人に託したり次の世代に引き継いだり出来るということも、「もの」にしか出来ない素晴らしいことだなと思います。 

 

ということで、私はこれからもジュエリーコレクションを始め、マキシマリストでいくことをここに誓います!