Jewellery Wanderlust

ジュエリーが大好きで、世界中から個人輸入している人のブログ。特にアンティークが好き。

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海外アンティークジュエリーの探し方と買い方【関税と消費税編】

前回↓に続きまして、「海外アンティークジュエリーの探し方と買い方」第4弾です。

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海外からなにかを個人輸入するときに気になること、それは関税ですよね。

しかし、海外から他のものを色々個人輸入したことがある方は、もしかしたら「何度もしたことあるけど、関税なんて一度もかかったことないけど?」と思われることでしょう。私もそうでした。化粧品や本など、日用品や雑貨を頻繁にアメリカやヨーロッパのショッピングサイトから買っていましたが、これまで一度も荷物を受け取るときに+αの支払いを要求されたことはありませんでした。

 

しかしアンティークジュエリーは大抵の場合そうはいきません。なぜなら…高額だから!!

 

ということで、今回は「アンティークジュエリーを海外のショップから購入した際にかかる税金」について、書いていきたいと思います。

 

※私の経験と調べた限りのことを書きますが、もちろん物や輸入先の国、時期によってルールが違うと思いますので、必ず税関HPなどで情報をチェックしてくださいね。川崎税関の方にはお世話になりました…。

 

本日のソース↓

個人輸入通関手続 : 税関 Japan Customs

骨董品 : 東京税関 Tokyo Customs 

関税・消費税・諸税について(輸入時に課税されるもの)|個人輸入代行、海外発送サービス【malltail】公式サイト

個人輸入の消費税はかかる?計算方法と支払い方法 | HUNADE EPA/輸出入/国際物流

 

 

 国際荷物が届くまで 

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まずは個人が輸入する場合、アンティークかそうかに関わらず、商品の金額が16,666円以下であれば無税です。冒頭で話した通り、今まで本屋や化粧品を輸入しても税がかからなかったのはこのルールのためでした。これが16,667円以上になると、簡易税率もしくは一般税率に則って、商品に関税がかかります。

その場合は、荷物をもってきた配達員さんに、「この荷物には関税がかかっているので、○○円お支払いください」と言われて、その場での支払いと引き換えに荷物を受け取ることができます。代引きの要領ですね(場合によっては、事前にはがきでのお知らせのときもあるようです)。

 

さて、本題に入りたいと思います。まず、アンティークジュエリーを16,666円以下で購入するというのは、あまり現実的ではありません(使われている素材によっては可能ですが)。大抵16,666円よりは高額になります。ということは、関税を払わなくてはいけないの…?答えはNOです。

 

アンティークに関税はかからない

最も大切なこと、それは「アンティーク、つまり100年以上前に作られたと証明できるものを日本に持ち込む際には関税がかからない」ということです。関税というのは輸入するアイテムの「区分」によって税率が変わりますが、100年以上経っているアンティークジュエリーの場合は「アクセサリー」ではなく「骨董品」の括りになります。つまり「無税」です。「なんだ、じゃあ何も支払わなくてもいいんだ!」と思った方はちょっと待ってください

 

個人輸入にかかわる税の種類

さきほどからずっと「関税、関税」と言っていますが、個人輸入にかかわる税は関税だけではないのです。それは…消費税…!高額な(16,667円以上)アンティークジュエリーの場合、関税はかからなくても消費税(内国消費税と地方消費税)はかかるのです!毎回私これ払っています…。

 

その消費税の計算式は「(商品代金×0.6+関税)×0.1」ですが、 アンティークは関税なしなので、「(商品代金 x 0.6) x 0.1」ですね。

 

ということで結論は、製作されてから100年以上経っているアンティークかつ、16,667円以上の商品の場合、関税は0だが、消費税を払わなくてはいけない

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まとめ表

 

さて、消費税は大人しく支払うとして、高額なアンティークジュエリーを輸入した際に、払わなくて良いはずの関税について、手違いが起こることが往々にしてありますので、以下ではそのことについて触れようと思います。

 

よくあるトラブル

税関の人の見落とし

よくあります。輸入したものは日本に到着後、住んでいる地域の税関でチェックを受けます。その際に税関職員の方が、発送元が荷物に添付した書類を確認して、その荷物に関税がかかるのか、かかるのならいくらなのかを計算します。しかし彼らも人なので、その書類の記載を見落としたりします。届く荷物の中でアンティークジュエリーなんてごくごくわずかでしょうから、こうした間違いが起こっても仕方ないのかなとも思います。私はこれで、確実に100年以上前に作られたジョージアンの指輪をフランスのお店から買った際に数千円支払ってしまいました。

 こうした間違いに支払った後に気がついた場合ですが、半年以内であれば申告して返金してもらえるそうです(私は半年過ぎていたので戻ってきませんでしたが…)。

 

セラーが添付書類をつけていなかった

良識あるショップの人ならば、きちんと関税書類を添付して荷物を送ってくれます。私は今までそれをつけ忘れたショップに当たったことはありませんが、中にはショップが書類をつけておらず関税がかかったというパターンもあるようです。こうなると上に挙げた例と同じく、払わなくてもよい関税を払う羽目になってしまいます。

 

もしこうしたトラブルが起きたらどう対処すべきなのか、以下で説明します。

  

もし配達員に関税を払うように言われたら

まずはなにはともあれ、配達員の人が持ってきた書類を確認しましょう。荷物を受け取る際、お金を払うよう言われたら、いきなり「これはアンティークなので払いません」というのではなくて、まず何にいくらかかっているのか、配達員さんが持っている紙をチェックしてください

もしそこに「関税 0円、消費税○○円」とあった場合は、素直に支払って荷物を受け取りましょう。しかしそこに「関税 ○○円」とあったら以下のように対応しましょう。

 

配達員の人は、言われた通り荷物を運んできただけなので何も知りません。なので、その人に説明することはせず、まずは「間違って関税がかけられているので、一旦持ち帰っていただけますか」と伝えて郵便局に持って帰ってもらいます。

 

そして、連絡すべきは税関です。私は東京在住なので、川崎税関です。電話もしくはメールで荷物の番号を伝え、アンティークに関税がかかっていた旨を伝えると確認をしてもらえます。その際に関税書類をもう一度確認してもらうのですが、万が一セラーがつけ忘れていた場合でも、例えば自分がその商品を買ったウェブサイトの商品詳細ページに製作年代の記載があって、100年以上前のものである記述があれば、そのウェブページのPDFなどでも証明書類として受け取ってもらえます。私はそれをメールで添付して送りました。

 

問題を回避するためにすべきこと

それは事前にセラーに「関税書類を記入するときに、不要な関税を回避するために、100年以上前のアンティークであることを必ず明記してください」と念押ししておくことです。これが「商品がアンティークである」証明の書類となります。もちろんつけてもらった上で、税関の人が見落としていたら意味がないのですが、少なくともつけ忘れによるトラブルは回避出来ます。

 

 やってはいけないこと

100年以上経ったアンティークは消費税はかかるけれど、関税はかからない、と理解していただけたことと思いますが、 ここで微妙な疑問が残ります。「100年以上」という点です。アンティーク好きならご存知かとは思いますが、刻印が残っているでもしないかぎり、1年単位で製作年を突き止めるのはほぼ不可能ですよね。大体「1830年代」だとか、よくて10年単位のバッファーがあります。ヴィクトリアンやエドワーディアンのアイテムならばそれで問題ないのですが、問題はアールヌーボーやアールデコのお品です。商品の記載がざっくり「1920年代」だったら?もしくは「1930年」はぎりぎりOKにならないのか?など…。ぎりぎり100年経つか経たないかのアンティークジュエリーもありますよね?そうなった時、その1年の差で関税を払うか払わないかが決まってしまう…そうなるとふと頭によぎるのは「年代は正確には分からないけれど(あるいは100年はぎりぎり経ってなさそうだけど)、セラーに書類に『100年経ったアンティークです』って、記載してもらうようお願いする」ことじゃないですか?

 

これは絶対にやめましょう。こちらは軽い気持ちでも、向こうにとっては書類偽装をしてくれと言われているのと同じことです。あらかじめこうしたことはお断りしていますと記載しているセラーもいるくらいです。ビジネスを妨害するようなことは絶対やめましょう。そして、そもそも関税は法で決められたものなので、法に従って払うことは当然の義務です。それが嫌な人は最初から、海外から高額なものを輸入することはしないようにしましょう。

 

ちなみに2021年現在、製作年代が「1920年代」 の品に関税がかかるのかどうか…分かりません。担当の人の塩梅なのか、細かいルールがあるのかも不明です。次その年代のものを買うことがあれば、結果をご報告しますね。

 

最後に

そして最後に、関税なり消費税なりを支払った際に受け取った紙(領収書)は最低半年は取っておきましょう。いざという時のために、しっかり払うべきものは払ってから受け取りましたよ、という証明になります。

 

ルールさえ守れば、足を運ぶことなく世界中のお店の商品を買うことができるのですから、むしろ私はラッキーぐらいに考えています。そんな気持ちで、これからもお買い物を楽しんでいけたらと思います。