Jewellery Wanderlust

ジュエリーが大好きで、世界中から個人輸入している人のブログ。特にアンティークが好き。

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婚約指輪選び【大きめカラット、ファンシーシェイプ一択】

 婚約指輪選びで初めてジュエリーに触れる人も多いと思います。私もその一人でした。母はジェンダーステレオタイプがごりごりの世代なので「ダイヤをくれない男とは結婚するな」と友人と話していたそうです😂私はもちろんそうは思いませんが、ダイヤが誕生石ということもあり、子どもの頃から憧れの石でした。本日はそんな私の婚約指輪ストーリーをご紹介します(一つ前の記事が重すぎて疲れたので箸休めです…)。

 

 

婚約指輪をめぐる攻防

夫(当時は「彼氏」ですが以下「夫」で統一します)とは、つき合ってすぐくらいから結婚の話はなんとなくあったので、関連の話をすることが普通にありました。アラサーになると周囲も結婚ラッシュが起こるので、夫は自分の友達が彼女にプロポーズするたびに、どんな婚約指輪を買ったのか私に話していました。友人たちは一体どんな指輪を選んでいるのか…

 

ブランドもの、0.4カラット、ラウンドブリリアント、ソリティア、60万円

を選んだ友人が2人続いて私は思いました。これはまずいぞ…と。

 

その後、アメリカ・ワシントンのスミソニアン博物館でのこと。呪われたダイヤとして有名な「ホープダイヤモンド」が展示されている博物館です。

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45.52ct、ファンシーダークグレイッシュブルー、VS1、

クッションアンティークブリリアントカット(出典:Smithsonian)


もちろん嬉々として見に行ったのですが、同じ「Minerals and Gems(鉱物と宝石)」のセクションには他の鉱物や宝石も展示されていて、そこに0.1カラットくらいから徐々に大きくなっていくダイアモンドスケールが置いてあったのです。

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↑こういうのの本物バージョン(出典:With Clarity)

 

それを二人でみながら夫が「やっぱり0.4カラットくらいが一番かわいいね」などと言い出すので私はつい、「いや、ダイヤに可愛さは求めないから」と返してしまいました。相当嫌なやつに聞こえますが、だってダイヤに求めるのは「美しさと崇高さ」なので…。

 

彼のこの発言で、「ティファニーかどこかの0.4カラットのラウンドブリリアントカット、60万円のソリティアリングを買ってきてしまう!」と確信した私。焦りました。なぜなら私はブランドはどうでもよく、代わりに大きい石が好みでできれば0.5以上がいい、かつラウンドではなく他のシェイプが好きだったからです。その頃婚約指輪の値段など全然知りませんでしたが、ブランドで0.4カラット60万円ならば、ノーブランドならばもっと上のカラットが買えるはずだと思いました。彼が勝手に買わないよう、一緒に選ぶという約束を取り付け(彼にもそうしたいと昔から言われていました)、実際に見に行くことになりました。友達でノーブランドで大きめの婚約指輪を買った子がいたので、どこで買ったのか聞いたところ「上野」という答えが。そこで初めて「御徒町」が宝石の問屋街ということを知りました。

 

どんな指輪にするか

まず最初に決めたのは「シェイプ」です。日本では「婚約指輪=ラウンド」という強固な方程式がありますが、私にとって4Cよりも大事なのはシェイプです。ラウンド以外、つまりファンシーシェイプの中から選択しました。悩んだ結果選んだのは、エメラルドカットです。

 

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全部可愛い(出典:NZ Jewellers)

 

私たちの選択は、御徒町でダイヤのルース(裸石)を買い、それを工房に持ち込んで指輪にしてもらうということでした。次に決める必要があったのはリング部分のデザインですが、私はソリティアには興味がなく、パヴェかヘイローが良いと思っていました。

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左:ソリティア、真ん中:パヴェ、右:ヘイロー(出典:Tiffany&co.)

複雑なセッティングにするつもりはなかったので、ルース購入と指輪製作を別々にする選択をしましたが、もしセッティングにこだわりが合ったら技術に信頼のおけるブランドものを選んでいただろうと思います。

 

いざ、御徒町

とりあえずエメラルドカットのルースを探して御徒町のお店をまわっていると、あるお店の在庫リストに、理想的なエメラルドカットが載っていました。現物を出すためお店の人が探しますが、なぜか中々見つからない…売れてしまったのかと私たちが少々不安にしていると、お店の人が「あ!」と思い出したように裏の金庫から取り出してきたものは…ルースではなくリングでした。「そういえば最近リングにしたんだった!」といって、見せてくれたのは、私がまさに理想としていたパヴェのリング!そこにセットされていたエメラルドカットのダイヤは、ステップカットの特徴である鏡のような、あるいは氷面のような、しん、としていて見ていると深く吸い込まれる澄んだ美しさでした。本当はルースだけ買う予定でしたが、欲しかったタイプのリングが最初から付いているならばその方が好都合。棚ぼた的に、理想の指輪を見つけることができたのでした。御徒町でのお買い物については、別記事にまとめる予定です。

 

↓書きました。

 

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大きさか質かという議論

よく大きさを取るか質を取るかという議論があり、人によって考え方が色々だと思うのですが、私も独自の考え方をもっています。私の考え方は、こうです。

「ダイヤには4CというGIAが設定した揺るぎない価値基準があり、その内のひとつにcarat、つまり大きさが含まれている。つまり大きさも含めて質である。」

 

私がダイヤにある程度の大きさを求めるのには、他の多くの石と違い、ダイヤが基本的に「無色、かつ比較的インクルージョンが少ない石である」ということに理由があります。例えばエメラルドならば、性質上目に見えるインクルージョンがあるのが当たり前の石なので、まずクラリティにこだわることはありません。そしてカラーに関しても、色の濃淡で価値は変わりますが、石の大きい小さいでカラーの見え方が変わるものではないですよね。その一方、ダイヤモンドは上に上げた特徴ゆえに、石が大きいか小さいかによって、カラーやクラリティへのこだわりが意味のあるものになるか、無駄になるかが変わってきてしまいます

簡単に言うと、「大きさにはこだわらない代わり質を最高のものに」ということをたまにききますが、婚約指輪の場合、(特に日本は)普通のお店では最高品質のもの以外出回っていません(Hカラー、VS以上)。そしてカラーやクラリティの違いが分かるのは1カラット以上くらいからなので、例えば0.3カラットで、一定以上(Hカラー、VS以上)のカラーやクラリティにこだわっても、その差は見えるものではないです。ですから私はカラーやクラリティにこだわりたいのならば、まずはある程度のカラットを確保すべし、と考えているのです。

 

婚約指輪は自己満足 

それなのになぜ人はカラット以外にこだわるのか、それはずばり婚約指輪というのは自己満足の領域だからでしょう。「違いなんか目で見えなくてもいい。FLの希少性に惹かれる」、「人にはわからなくても、自分は色に敏感だから絶対にDカラーがいい」などなど…。それぞれのこだわりをもって選んでいます。私は比較的大きい石を選びましたが、人によっては「若いのに大きい石は下品だ」とか「指の細さとのバランスが悪い」だと思うこともあるかもしれません。しかし婚約指輪はもちろん、ジュエリー全般というのは人が好きでつけるものです。冠婚葬祭のマナーや安全上つけるきべきではないとき以外、他人が口出ししするのはナンセンスですし、人にどう思われているか考えてつけるもあまり意味がないと思っています。もちろん、他人の目を気にする必要がないとは言っても、例えばそれを付けていくことで自分が落ち着かなくなったり、落ち込んでしまうのであれば本末転倒なので、「それをつけることで自分が幸せに感じたり力をもらえたりするのか」、その一点が重要だと思っています。

私がよくジュエリーを参考にしている(とても買えないようなものですが!)セレブリティに、ハート・エヴァンジェリスタ(Heart Evangelista)さんという方がいるのですが、その方がこんなことを言っています。

 

“If you love it, it will automatically look good. And it would be […] an extension of your personality”

「あなたが好きならものなら、自動的にあなたに似合う。ジュエリーは、あなたのパーソナリティーの延長」

 

同意しかないです。この方のジュエリーに関するビデオは見ていて楽しいので、また別記事で紹介しますね。


↓書きました。

 

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ということで私の婚約指輪選びのお話でした。ジュエリー好きにとって、こんなに心躍るイベントはないですよね!