Jewellery Wanderlust

ジュエリーが大好きで、世界中から個人輸入している人のブログ。特にアンティークが好き。

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とりあえずミキモトは買わないことにした【ジュエリーとエシック】

 

 

 エシカルジュエリーとは

エシカルジュエリー(Ethical Jewellery)という言葉が聞かれるようになって久しいですね。エシカルジュエリーとは、サプライチェーン(製品の原材料の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの全体の一連の流れのこと)における、人的・社会的影響や環境に配慮して作られたジュエリーのことです。

ジュエリーとは貴金属と貴石が原材料となり、その両方が地球から採掘をされるわけですが、採掘というのはその性質上危険な作業になりますし、大量の水を使用したり環境破壊のリスクも大きいです。また、政治的に不安定な産出国も多く、そうしたところでは貴金属や宝石は格好の外貨獲得手段として紛争の資金になる、なんてことも起こります。

 

ジュエリーの原材料となる貴金属ですが、現在日本は100%輸入に頼っている状況です。

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出典:経済産業省

 

 

宝石の輸入割合は見つけられませんでしたが、日本でとれる宝石はごく少量ですので、同じように輸入に完全に頼っていると言えます。

 

アンティークジュエリーはエシカルか?

そんな中で、私もジュエリーを選ぶ際には「エシカルかどうか、サステイナブルかどうか」を、一つの判断基準にしています。しかし現状として、生産元まで辿れる石や金属はそう多くありません。知らないうちに児童労働や強制労働、紛争、武力勢力などに加担していたとならないように、個人でもなんとか対策をとりたいと考えています。そうした気持ちから、アンティークジュエリーを選んでいる節もあります。「アンティークジュエリーだって、100年前に児童労働の結果生み出された物かもしれないじゃないか」と思われるかもしれませんが、新品を買って「売れた」という実績を作り新たな需要を生み出すことが、負の連鎖を加速させてしまうことになるので、アンティークのようなすでに市場に出ている還元品を買うことは負の連鎖に加担せずに済む、という風に考えています。武装勢力の資金源にならないというのは言わずもがなです。もちろん、環境を汚すこともありません(運輸だけは二酸化炭素を排出してしまいますが…)。

 

現代のものでもエシカルなジュエリーを選ぶには?

では、アンティーク以外のジュエリーを購入する際にはどうしたら良いのでしょうか。答えは簡単で、「エシカル、サステイナブルを掲げているお店やブランドを選ぶ」ということです。私は現代もののダイヤモンドジュエリーをアメリカから買うことが多いですが、conflict-freeeco-friendlyの表示をかかげているお店が多いので、意識してチェックしています。アメリカは日本よりそうした基準で商品を選ぶ人が多いということですね。

もちろんエシカルジュエリーを掲げているブランドは、日本にも存在します。有名なところですと、HasunaさんやEARTHRISEさんあたりでしょうか。

エシカルジュエリー | HASUNA (ハスナ) – hasuna.com

エシカルジュエリーコレクション|EARTHRISE〔アースライズ〕


しかし、現状全てのブランドがエシカルかどうか公表しているわけではないので、このブランドはどうなのだろう、と迷うこともありますよね。もうひとつ個人にできることは、国際的な団体が発行しているジュエリーブランドの評価を参考にすることです。ヒューマンライツ・ウォッチが世界的な宝飾・時計ブランドを対象に、「金やダイアモンドの調達の際、人権侵害を防止するための取り組みを行っているか」に関して、調査と評価を行っています。

【日本語】

www.hrw.org

【英語】

www.hrw.org

2020年11月に発表された最新の報告書をみると、今回の査定対象15社のうち、日本からは唯一「ミキモト」が選ばれました。その他は「ブルガリ」、「ティファニー」「パンドラ」、「ティファニー」、「ハリー・ウィンストン」、「ロレックス」など、誰もが知るブランドが勢揃いしています。この15社だけで世界の宝飾品売上の約15パーセントに相当するというのだから驚きです。同時に、この15社の取り組み姿勢が、宝飾業界全体にどれほど大きな影響を与えるのかもよく分かりますね。査定の結果はどうだったのか見てみましょう。

 

「責任ある調達に向けて重要な一歩を踏み出した」ブランドの格付けは、以下の通りです!

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出典:Human Rights Watch

15社の中で最高位の「Strong」を獲得したのは、みなさんおなじみ「ティファニー」と「パンドラ」、そしてわれらがミキモトはというと「No ranking due to nondisclosure」

 

No ranking due to nondisclosur…?つまり「情報非公開のためランク外」!!!

 

これは一番下の評価「Very weak」よりもたちが悪いと個人的には思います。情報を公開していないもしくはデータを持っていないということは、取り組みが出来ていないか、自分たちの現状を把握していないかのどちらかということです。現状が分からなければ何をどう改善すべきかわからない、もっと悪く言えばそれらについて考えるつもりがない、ということにもなります。もちろん何を買うかは個人の自由ですが、少なくとも私はエシカルである点を重視しているので、今のところミキモトでジュエリーは買わないと決めています…。世界に通用する日本のジュエリーブランドとして、きっと今後改善してくれることを信じています😭